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「おじちゃーん♪」
幼い少年が駆け寄ってくる
おそらく、小学2年生だろう
「今日も空を見てたのー?」
私は「ああ、そうだよ」と頷き、少年の頭を優しく撫でた
少年は嬉しそうに笑い
「何か思い出でもあるのー?」
と、いつものように聞いてくる
いつもの私なら話しをはぐらかし、この話しを終わらすのだが…
「えッ!教えてくれるのー?」
私は優しく微笑み空を見上げる
あの日も、今日と同じような真夏の暑い日だったか…
一つ一つ、あの遠い日を思い出す
それは、私にとって儚い、それでも大切な記憶
さぁ、何から話そうか…
「あれは…今日と同じぐらい暑い、真夏のある平日だったか――」
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