プロローグ

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    「マジ?超ウケるー!」     「でさぁ───きゃっ!」     「あ、危ない!」     ドサッ…     「……あ、れ?」     「君、大丈夫?」     「は、はい!」     「よかった。女の子が顔に怪我をしたら大変だ。これからは気をつけてね。」     「は、はい!ありがとうございました!」     「だいじょーぶ!?」     「うん!この人が助けてくれたか、ら…ってあれ?」     「もういない、ね。なんてゆーか……」     「「かっこいー………。」」                                           これは、一年の春に俺が初めて彼女を見たときの出来ごと。     女子にこんな言葉使うのって間違ってるのは分かってるけどさ。他に言い様がないし、多分一番しっくりくるから仕方ない。     俺の隣りの席の、水原要。     彼女は、紳士だ。      
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