614人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうだね…自分だけで、勝手にイッパイになってた…考えたら…自分の進路の事も…帰って先生とも相談しないと…」
真夏は康博を傷付けた事
今まで育ててくれた千代に相談もしないで進路を思い悩んだ事を反省した
「まぁ、いつも思う事なんだけどな…お前なりに一人悩んで奮闘して、するんはえぇけど…いきなり『GO!』やろ…マラソンですら走る順番あって、順番来たらスタンバイして『よ~い』があって『ドン』やろ?観戦しようにも、どのタイミングで始まったか分からないの困るねんけど…今回みたいにフライングや!解るぐらいで、届く範囲ならえぇけど、下手したら、何か知らんが場外戦や…何の競技しとるんか分かへんわ…になってたら言いに行くのも大変やったら、何の競技か把握して連れて戻るんも困るねんで…ちょっとは観戦側の事も考えてや」
ヤレヤレと大袈裟に言う省吾の言葉に
真夏は耳を押さえ
「いゃぁぁ…ムッサ痛いってか、しみるぅ」
と歩くスピードを速めた
最初のコメントを投稿しよう!