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それから僕と彼女は少し話をした。 その時になって気付いたのだが、彼女は既にかなり酔っていたらしい。 うなじから首筋にかけてが、ほんのりとピンクに染まってた。 一緒に来ていた他の連中は僕達がまるでいないかの様に騒いでいた。 よくよく考えると、いつもみんなの輪の中にいると思っていた目の前の女の子が、こうやって輪から外れている事は中々意外だった。 話の内容は良く覚えていない。 唇を動かす事以外にさして意味の無い会話だったのだろうし、実の所僕も彼女と同じくらい酔っていた。
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