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周りでは人が俺に向かってはいずって来ている…
恐怖のあまり気が動転したが、逃げなければならないことは本能が察知した。
どこに逃げても人がはいずり回っている。そんな恐怖に襲われながらも幸喜の言葉を思い出した。
『はいずり回っている人は遅い…』
なぜ知っていたかはわからないが、少しペースをおとし、ジョグ程度の速さで走った。それでも十分、逃げ切れる速さだった。しかし、恐怖は絶えず、走り続けた…
すると、急に黒い服を着た長い髪の女性が立ち止まっているのがみえた。その女性はゆっくり顔を上げ次の瞬間、
「殺す」
と言い全速力で走ってきた。
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