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ねぇ、明日地球が無くなるとしたらどうする?」 俺は唐突にそんな事を聞いていた。 先ほどの清清しい気分のままこの質問をしたのは愚とも思える。 自分でも何故聞いたのかはよく分かりはしないのだ。 だが、さっきの風景を思い出していたら気になった。 【全てが無くなると世界はどうなるのか】と。 「いきなりだなぁ・・・そうだね・・・」 むむむ・・・と小さく唸りながら首を傾げる咲夜。 「なら、今を楽しむしかないんじゃないかな?」 すっきりとした表情をしてはいなかったがそれでも俺には満足な答えであった。 だが、すかさず俺はそこに被せる。 「今までの過去が一度に無くなるのに今が楽しめるのか?」 「それも思った。だけど、自分にとって大切な人が隣に居てくれたらそれだけで十分じゃない?」 咲夜はちらっとこちらを見ていた・・・ような気がした。 「ああ。。。そうだな。」 風間山を降りてそこからそれ程遠くない商店街を通る。 歩きでも行ける距離だし、二人の帰り道に丁度重なる所であった。 帰り道の店をちょっと覗く度に咲夜の 「わーこれかわいいねー どう思う真田君?」 というキラーパスを受けていた。 俺は「うん、いいんじゃないかな?」 という素っ気無い返事しかできずにいた。 咲夜は「もうー」と少し頬を膨らませていたがそれでも楽しそうであった。
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