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きゃっきゃっとハシャいで喜ぶあたしに、パパさんは悲しい視線を漂わせた。
「同い年なのに……どうして、こんなに違うんだろうね……。
息子の“ハル”は……こう……親を見下しているというか……世間を、斜めに見ているような子なんだよ」
うわぁー……、共感。
紅茶をすすりながら、あたしはボンヤリと思った。
「ねえ、あたし! “ハル”くんに会いたい!」
椅子から飛び上がる勢いで、あたしは手をまっすぐ上げた。
パパさんは渋い顔をしてた。
「う~ん……」
「あなた。いいじゃありませんか。ハルにも、良いことかもしれませんよ。アキちゃんみたいな、明るくてかわいい子と関われば、あの子も少しは心を開いてくれるかも……」
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