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申し訳なさそうに言うパパさん。
「パパさんは悪くないんだよ」って言う前に、あたしの口はこう言ってた。
「部屋から出てこない!?」
「そうなんだ……」
「それって……」
ぞくに言う……
「“引きこもり”ってやつだね……」
やっぱり。
あたしは、結構ビックリした。
よくわかんないけど、それはリアルな非現実で、うまく呑み込めなかった。
「ハルくんは……今、部屋?」
「ああ。少しも外に出たくないみたいで……」
「学校はどうしてるの?」
「行ってないよ。5年生の時から、全然行かなくなった」
パパさんとママさんの苦しそうな顔に、あたしも引きずられるように悲しい顔をしたけれど、心は浮足だっていた。
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