世界が揺らぐ

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  「はあっ……」 呆れかえったあたしは、肩をすくめて、それは大きなため息をついた。 「ハルゥ……。ハルの言うことは、なんだか変よ。ひょっとしてハルって、精神的に歪んでるの?」 「まさか」 そう言って微笑む彼の顔は、自信に満ちていた。 「まさかって……」 自分で言うか?…… ちょっと、マトモではない気がするぞ? 「あっ……。ひょっとしてアレじゃない?」 なにか提案でもするように、あたしは人差し指を立てた。 「なに?」 「あたしたちが似てるからじゃない?」 「?」  
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