竜の末裔 第一章 日常

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「まあ確かに高校の宿題はやけに多いよな~」 「いっそサボっちまうか?」  海斗のぼやきに、優一が眉を少し上げ、顔をにやけさせる。 「おっ、それいいね~。なあヒロも……」 「僕はいいよ」  海斗が全部言い終わる前に広昭は否定する。 〔確かに多いことは多いけど、これをサボれば成績にひびくだろうし、宿題くらいは完璧にしておかないと〕 「何だよ。勉強ばっかだと人生無駄にしちまうぞ」  笑いながら言う優一に、「あんたは少しはやれッ」と心の中でひそかに思う広昭であった。
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