第一幕

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ここは特別中立保護地帯『セントリア』。 この星唯一の大陸にある二つの国、西の『フェイスタ』、東の『ティウォール』、その両国のどちらの国にも属さない中立国―もとい、村である。 東西二国の間には大陸を縦に横断する『テイプ運河』が流れていて、その運河は大陸中腹ほどで大きく二つに枝分かれし、少し行ったところで再び合流する。 そしてその枝分かれした両国の間に存在する小さな土地、それがセントリアだ。 当然、二国の間に在るためにどちらの国のものともいかず、議論の末に中立地帯として成立し、現在にいたる。 セントリアは文字通り中立地帯であり、領土内での争いは厳禁。両国共に絶対不可侵で移住等も認めず、入国も殆どの場合禁止されている。 逆もしかりで、村人は元よりその地に居た者と極制限され、形式上では独立国として両国の保護対象に置かれている。
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