別れ

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「ある…と、ところに…。」 それはたどたどしく、読み間違いも多く、お世辞にも上手とは言えないものだが、一生懸命読むハルヒの姿をギンは、こころなしか微笑んでいるような穏やかな表情で黙って見つめていた。 それはそれは、穏やかな暖かな時間。 ハルヒもギンも、いつまでもこの時間が続くものだと思っていた…。 そう、自分たちに別れの時が訪れるとはしらずに…。
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