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「本読むの疲れちゃった。お外で遊ぼう!!ギン、お外行こう。ママ行ってきます。」
‐外は危ないから気をつけなさい。‐
と言う母親の言葉に対して、ハルヒは言う。
「ギンがいるから大丈夫だよ!!
ギンが守ってくれるから。
ネっ!?ギン。
いつまでも一緒だもんね。」
ギンに向かってほほえみながら言う。ギンはそんなハルヒを黙って見つめ、足元に甘えるようにまとわりついた。
ハルヒとギンは散歩をしたり公園でじゃれあったりと楽しく遊んでいた。
どこに行くにも彼女の足下にはギンがいる。
離れすぎず近づきすぎず、絶妙な距離を保ちながら、声をあげることなく、ただただハルヒを見守り黙ってついてきている。まるでハルヒを何かから守るかのように、ハルヒを悲しませる要因を追い払うかのように……。
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