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「オイ、起きろよ!」
また誰かが呼んでる…。
「オイ、いい加減にしろよ!?
オレ、気が短いんだよね。
あと10秒だけ待ってやる。
10…9…。」
誰だ?
ハルヒちゃんでないことは確かだ。
「8…7…。」
ボコッ!
『痛っ!』
僕は頭の痛みと共に目を覚ました。
そこは、どこを見ても目が眩みそうな真っ白い空間。
広いのか狭いのかもわからない。
前後左右、上下の区別がつかなくなるような感覚に襲われる。
暖かくも寒くも無く、何の音も匂いもない、正に「無」という表現がピッタリだった。
『ここはどこなんだろう?』
いくら見渡しても、自慢の目を耳を鼻を、ヒゲをフルに活用しても何も感じることは出来なかった。
そうこうしているうちに僕は、あることに気づいた。
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