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そんな会話をしていると、部屋の外の廊下から大きな音足音が聞こえて、次にドアが乱暴に開けられた。
「待って下さい!」
そこにいたのはフランツと腕を掴まれたレオンだった。
すぐさまロイスが駆け寄って怒鳴ってくる。
「外へ行ってろって言ったろ!?」
「ロイスさん!レオンは…「言うな!フランツ!!…………邪魔したな。安心しろ。今度はちゃんと部屋で大人しくしてるよ。」
「お…おい、レオン!」
フランツの言葉をかき消したあと、嫌みったらしくロイスに言い放ち、フランツの腕を振り払いその場を去ろうとした。
「―…待て坊主。」
また同じあの声に呼び止められた。
振り向くと今度は真剣な顔をしていた。金色の瞳は少しだけ怖かった。
「…お前、何か隠してるだろ。」
「何も隠してませんよ。」
「……ちょっと来い。お前等もだ。全員外へ出ろ。」
お前等とは、手続きの終わった子供達の事である。
子供達は戸惑いながらも眼帯の男についていった。
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