第一章

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そんな会話をしていると、部屋の外の廊下から大きな音足音が聞こえて、次にドアが乱暴に開けられた。 「待って下さい!」 そこにいたのはフランツと腕を掴まれたレオンだった。   すぐさまロイスが駆け寄って怒鳴ってくる。 「外へ行ってろって言ったろ!?」 「ロイスさん!レオンは…「言うな!フランツ!!…………邪魔したな。安心しろ。今度はちゃんと部屋で大人しくしてるよ。」 「お…おい、レオン!」 フランツの言葉をかき消したあと、嫌みったらしくロイスに言い放ち、フランツの腕を振り払いその場を去ろうとした。 「―…待て坊主。」 また同じあの声に呼び止められた。   振り向くと今度は真剣な顔をしていた。金色の瞳は少しだけ怖かった。 「…お前、何か隠してるだろ。」 「何も隠してませんよ。」 「……ちょっと来い。お前等もだ。全員外へ出ろ。」 お前等とは、手続きの終わった子供達の事である。 子供達は戸惑いながらも眼帯の男についていった。
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