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ロイスや他の子供も気になって着いて行った。
孤児院の庭はそれなりに広い。
砂場やブランコがあり、まるで小さな公園のようで隅には子供達が使うボールや三輪車などをしまう小屋がある。
そこの真ん中にレオンや他の子供を集め、眼帯の男が少し離れた。
「いちにー…ざっと10人か。よし、お前…レオンとか言ったな。今からコイツ等と戦え。」
「「………はい!?」」
みんな驚いて声を揃えた。
もう一人の軍人が青ざめた表情で慌てて駆け寄る。
「まずいですよ!」
「大丈夫だ。責任は俺がとる。」
「待って下さいよ。意味分かんないし…。」
レオンも他の者も戸惑っていた。
いきなり倒してみろなんて言われても困る。
「なんだ。怖いか?」
「んなわけない…です。」
「じゃあ戦え。」
「…………はぁ?」
本当に訳が分からない。
訳が分からないが…
「まぁ、倒してもいいなら倒させてもらいます。日頃からムカついてた奴らばかりなんで。」
「ふん、それでいい。」
男は満足気に笑った。
こうしてレオンに今まで散々いびられてきた孤児院の子供達を思いのままにすることが出来る機会が訪れた。
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