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レオンは"敵"を全員見回した。
「さて、軍人様のお許しを貰った事だし、行くぜ?優等生のお坊ちゃん達よ。」
「俺達は、魔法使えるんだ!お前みたいなやつが勝てるわけないだろ!」
中のひとりが言った。
「やってみなきゃ分かんねぇじゃねーか。」
「この野郎!」
突然10人の中の一人が火の魔法を使った。
彼らは一応基本的な魔法は、習ってきた。
しかしレオンは意図も容易くよけて、魔法を放った奴のみぞおちに一発蹴りを入れた。
「うっ……ゲホッ…」
同時にレオンに向けられた炎はスゥっと消えた。
その後もレオンは次々と倒していき、残り1人となった。
「はっ!大したことないな。"選ばれし神の使い"の名が聞いて呆れるぜ。」
「レオン……テメェ…」
最後の一人は殺意の混じったような目でレオンを見ていた。
「…やっぱり最後に残ったのはお前か…エディ…。」
「気安く名前を呼ぶな!!俺はそこに倒れてる奴等とは違う!」
エディと呼ばれた子供は、昔からレオンと対立していた。
「へぇ~…。じゃあ楽しませてくれよ?」
同時に1対1の戦いが始まった。
エディは火を鳥の形に変えて、レオンに向かって攻撃した。
一方、この騒ぎを起こした本人と、もう一人の軍人は孤児院の赤い屋根の上から見学していた。
彼らぐらいになれば高いところにのぼる事など容易い。
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