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「ベルナルド・ベルナールって名前、聞いたことない?」
「……いや」
首を傾げるレオンにバリーが言った。
「こいつ、自分で作った麻薬を売りさばいて大流行させたんだよ」
「麻薬……」
「それから3年間は牢屋暮らし。その後、ここに配属されたんだ」
特に反省の色もないベルナルドに続くように、他の人間も自分の犯してきた罪を自慢気に語り始めた。
レオンは実感した。
ここは噂通りの場所だと。
同時に自分がこれからここの人間として見られる事に激しく嫌悪感を抱いた。
「…最低だな。あんたたち」
レオンが低い声で言う。
すると辺りは一気に静まり返った。
そしてベルナルドがさっきからは想像もつかない程の冷たい笑みを浮かべて、静かに言った。
「でも……、もう君はここから出られる事はないんだ。一生ね」
「……っ」
レオンは建物内から飛び出した。
こんなとこ、直ぐに出てってやる。
俺はなんとしてもあいつを…ヴァンを倒してフランシスカになるんだ………!!
レオンはただ行くあてもなく走った。
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