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レオンとフランツは真剣な顔で睨むように見つめ合った。
「お前も…魔法の力を授かったんだろ?」
他の子供たちは驚いて言葉を失った。
バレたか、というような表情で苦笑いするレオンは、驚いている年下の子供達を見た。
「でも俺は行かない。お前たちが心配だしな。」
レオンは魔法の力を授かった身でありながら、ずっと偽ってきた。
全ては今ここにいる"家族"のため。
軍人となれば、ここから出て行かなければならない。
レオンはそれが嫌だった。
「……けんな…。」
フランツが下を向いて何か言った。
「?」
そしてフランツは突然顔を上げた。
「ふざけんな!!!!」
フランツは顔を真っ赤にして、怒鳴った。
「僕達はお前に守って貰わなくても生きていける!ありがた迷惑なんだよ!!」
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