2章 ~アストレア~

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 飛鳥が、 「カメラ向けられなかったねー。精一杯、悲劇のヒロインぶろうと思ってたのに」 なんてことを言った。  マジっすか?  私ゃ、そんなんいりませんが……。  いや。  まさか飛鳥のことだし……  飛鳥は私の不安に気付いた様子もなく、続けた。 「そしたら、テレビ映れて、気の毒に思った金持ちが連絡くれたりして」  やっぱしそれですか……。  あるわけないだろ、んなコト。  どんだけ自分の容姿に自信があるんですか。  まあ、私には関係ないから、ほっとこう。
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