STARTLiNE

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ある土砂降りの帰り道 傘もささずにずぶ濡れのまま歩いている少女が一人。 朝は天気予報をきちんと見てきたし、きちんと傘も持って学校へ行った。 帰り、少女の傘だけ折れていた。 無かったならまだ「誰かがさして帰っちゃったんだ」って思えたのに。 少女は折れた傘を右手に持ち、 女子グループの横を通り過ぎて行く。 クスクス 女子グループの笑い声が聞こえる。 少女は何も言えずそのまま校舎を出た。
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