さようなら
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さようなら
「もしもし。うん…」 その日、栄未はえらく神妙な面持ちで電話していた。俺たちは今日で一週間、病院の近くの民宿に泊まっていた。海が見えるその場所は、観光シーズンでは無いにしろ、少人数の客はいた。 電話を切ると、栄未はどこか思い詰めた表情で言った。 「京ちゃん、お別れしましょう」
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