10月20日

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花火大会に誘われた。 メールの返信も 全然返って来なく なっていたから とてもうれしかった。 しかし、次に送られて 来たメールには 「これが最期のデートだから」 ………? えっ? 私の頭はフリーズした 「どうして?」と 返信したけど 返って来る事はなかった。 とうとう花火大会の日。 彼からの1通のメール 「着いた。」 慌てて家を出る。 そしたらいつもの笑顔 いつもの彼が立っていた。 「綺麗だな、、、」 その言葉で全身が 熱くなった。 いつものように 彼と手を繋ぎ歩く。 「最期のデート」ということを 忘れてしまうくらい 普通だった。 誰もいない穴場。 私と彼二人っきり。 花火が咲き乱れる。 隣で彼が言った。 「あず、、、ありがとな」 ただ涙しか出ない。 「別れよう」 私はひたすら泣いた 彼は頭を撫でてくれた やっと出た言葉は 「何で?」 「野球に集中したい」 一点の曇りもない目で 彼はそう答えた。 ただ泣く私、、、 どうやって家に 着いたのかも分からない。
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