実話妹歴記

お熱で溶けちゃう

「愛するあなたへ」

　ん？

　今までと様子が違う……、これラブレター？つーかラブレターだよ！

　さすがにこれ以上はまずいと感じた俺は京子に「もうやめようか」と便箋元に戻そうとした。

　しかし…。

「は？何言ってるの？親としてこれは知る義務がある」

　義務？

　ﾊｱ?(ﾟДﾟ)ｷﾞ?ﾑ?

　俺は「お前はジャイアンか。」と言う

……そぶりだけ見せたが、こうなったら母はもう止まらない事を知っていたので言わなかった、いや言えなかった。

　牛魔王は既に恐怖でこの場を支配していた。

　サザン、この状況を押さえられない不甲斐ない兄を許してくれ。