お熱で溶けちゃう

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 京子の手に握られていたのはどこにでもあるB5のキャンバスノート。  その表紙には「秘密のノート」とやたら丁寧な字で書かれていた。 「あいつ字すげーキレイじゃん」 「おにい、それ違うよ!中身気にならない?」  秘密と謡っているのにも関わらず字の丁寧さに目を引かれてしまった俺。少し自分が悲しくなった。  こりゃ確かに気になるね! 「もうね、中は凄いんだよ。まずはね…」  京子はゆっくりノートを開いた。
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