ATTACK00

3/9
前へ
/23ページ
次へ
―――…‥ えっと…つまりは、ひょっとしなくても、告白され、てる? 「ちょっ、待ってっ」 待って待ってっ 目見えてる…?だって、どう見たって、僕‥ 「僕、男だよ?別に女の子が男子制服着てる訳じゃないんだよ?」 ちゃんと自覚してますよ‥ 自分の顔が童顔な上女顔だってことぐらい。前にだって、似たようなことあったから。 その時は、女の子と間違えてたみたいで、男と分かると皆納得してくれてそのまま去っていく、ってのが大体なんだけど… でも、 時々、それでも良いっていう奴がいて、彼は‥ 「男と分かってコクってんだって」 後者だった。 何で、何で何でっ?そりゃあ、この学校は男子8割女子2割で少ないけど、ちゃんと女の子いるのに。 頭の中がぐつぐつぐるぐるして、言葉が出てこない。 「何にも言わないってことは、OKってことだよね」 違う、ただ、びっくりして、動揺しちゃって、言葉が… 「もしかして、早速本番も良いとか‥?」 そいつは真顔で僕ににじり寄ってくる。 ああ、捕まったら終わりだ。こいつは本気だ。ヤバイ、逃げなきゃ‥逃げなきゃっ 「―‥僕はホモじゃなぁーいっ」 ようやく出た言葉を、叫びながら、そいつの脇をすり抜けて逃走した。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

149人が本棚に入れています
本棚に追加