ATTACK00

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「ああっ何だって?」 「だから、そいつ嫌がってるって言ってるの。」 そう助けてくれたのは、さっきぶつかった彼だった。 僕よりもとても体が大きくて、背も高くて、男らしい顔立ち。長髪過ぎず短髪過ぎず、黒い髪が微かに風で揺れる。学ランの襟元を大胆に開け、白いYシャツもまた開かせ、覗かせるのは健康的な肌。 袖も中のシャツと共に捲くられていて、その腕には適度な筋肉がついている。 見れば見るほど、見とれてしまう。 こんな人、どうして今まで気付かなかったんだろう。きっと、3年何だろうな。それか2年か。 ああ、あんな風に僕もなりたい… でもどうして、こんなにも胸が熱くなって、ドキドキしてしまうんだろう。憧れとはまた違う感情。そんな事を考えていると、彼にひょいと体を持ち上げられる。 「立てるか。」 自力では立てなかったものの、いざ立てば立てるもの。それでもまだ足元がふらついて彼に寄り添った。 上手く声が出ず、ただただ首を縦に振った。 「返せよ。俺が先に見つけたんだぜ。」 「こんなに怖がってるんだ。そう簡単には返せないな。おまえも何か言ってやれ…って、おいっ?」 色んな感情がいりまじり、ついには顔を真っ赤にさせてそのまま僕は気を失っていた。
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