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【餞】
闇に宿りし
抱思(ほうし)には明日が
瞼を開けねば永久に共に
澄んだ音に花舞う景色で
濁る事はもう、ないと
ひらひら 落ちゆく
それに手の平差して
積もるヒトヒラは
何故に涙を誘う
もう二度と
目覚めないでいいと
優しい声が私に聞こえる
歩み出す行き先がなくても
振り返る事は出来ない
目を覚ませと光りが刺すなら
この目などもう見えなくて良い
闇に宿りし
抱思(ほうし)には明日が
瞼を開けねば永久に共に
澄んだ音に花舞う景色で
濁る事はもう、ないよ
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