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ある意味、信じていたものが壊れてしまった瞬間だった。
それから必要を持たない絵は描かないようになった。
しかし、描くのは嫌いではなく好きなのでほとぼりが冷めた頃…高校になり『サークル』を創り、所謂『同人』をオリジナルとゲームやコミックで始めた。
初めて自分の絵を認められる喜びもそこで得た。
沢山の作品と品物を作り描く楽しみを取り戻した。
高校を上がるとサークルはやめたが、絵を描く事はやめられなかった。
ある時、母親が
『何で白黒ばっかなん』
と、聞いて来たから
「色塗ると変らしいから」、と答えると少し躊躇したように
『あんたの父親は色盲だったからねぇ…』と言った。
そう、父親とは呼べない父親は
世界が灰色に見えていた色盲だったらしい。
とんだ置き土産だった。
父親は人としても最低な人だったので同じになりたくなくて
色は名称を確認して慎重に選び
着色を勉強するようになった。
今でこそ、慣れて着色も
上手くはないが難無く出来るようになった。
今は絵を描くのは楽しいです。
きっと、私にとって必要なは自己表現の一つなので、
暫くはやめないと思う。
見て気に入ってくれる人がいる事も嬉しいですしね。
これからも、精進したいと思います。
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