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「何かありましたら直ぐに報告下さい」
昨夜はそのまま意識を失った
雪乃を自宅に連れ帰った。
今朝方に気が付いた雪乃を連れて圭は警察署や病院を廻った。
雪乃は労りつつも尋問の様な警察官たちの質問に言葉を詰まらせつつも応えたらしく待合室で待っていた圭に雪乃に連れ添う初老の警察官は 目頭を滲ませながら雪乃の頭を撫でながら要約を告げ去って行った。
雪乃が告げた真実、それは
“夫婦間の嘖いの果て父親によって齎された放火”。
雪乃を疑うつもりはなかったが
接触を持つ圭は俄かに信じられなかったが、その証言は後日の警察署の調べで立証された。
雪乃の身寄りに関しても、
親族は憐れみさえしすれど、やはり人一人を引き取り養うには負担が大きすぎ、誰も名乗らず自体に憤慨した圭は「俺が引き取ります」と、躊躇いもなく養子の手続きを行う事を公言した
圭を口々に批判する親族を同席した弁護士らは叱咤し、雪乃は信じられない面持ちで圭を見つめていた。
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