2年・進藤永太の番

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途中、他にも色々な化け物に襲われながら(そのたびにラウールが守ってくれたけど)、辿り着いたお城は大きかった。 お城まで続く城下町の道を歩いていると、道行く人たちが皆お辞儀をしていく。 「ラウール様だ」 「赤の魔術師、ラウール様よ」 「いつ見てもカッコイイこと」 若い女の人、おばさん、おばあさん、男の人まで、笑顔でラウールを見てる。 …人気者みたい。 城門の前に立つと、ラウールが高らかに声を上げた。 「ガグナール国、赤の魔術師、ラウール=オーウェン、異世界の少女を連れ、今戻りました!」 ギギギ…と、城門がゆっくりと音を立てて下りてくる。 すごい、すごすぎる! 「よく戻った、ラウール。 そしてようこそ、異界の乙女よ」 出て来たのは、純白の衣をまとった、ナイスバディの女の人だった。 長いブロンドの髪、象牙のような肌。衣からのぞく胸元と足。 ティアラなんか足元にも及ばないような碧い宝石のような瞳。 この人が、ガグナール国の若き女王。ミラ・ラ=マイラだった。
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