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私が大学が休みの時にはルークと彼女と3人で掃除をする。
…とはいっても、私は掃除は得意な方ではないため―――得意であったら、掃除をしてもらうことにはならないが―――出来ることは少なすぎる。
私に出来ることといったら、
…ゴミをまとめることと、休憩の紅茶を淹れるぐらいだ。
今日は大学が休みだ。ゆっくりと紅茶でも飲んでいたいものだが、ルークとアロマが掃除をしに来てくれているのだ。
そんなわけにもいかない。
少し休みなさい、と2人に紅茶を渡す。
ありがとうございます!と
柔らかい笑みで礼を言い、紅茶を受け取る。
彼らの紅茶には砂糖をちょっぴり多めに入れてある。
少しは綺麗になった部屋に、紅茶の
香りがふんわりと広がる。
ティーカップが空になると、
掃除を再開した。
1、2時間ほど経っただろうか、
今日の掃除は終了した。
汗を拭うような仕草をとるルークとアロマに、ありがとう、と礼を言うと、
2人ともにっこりと笑った。
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