~若王子Side~

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急に名前を呼ばれて振り返る。 もしかしたら…あの娘かも?なんて淡い期待を抱きながら。 …なんだ。 「やぁ。こんにちは」 僕は『先生』の笑顔を見せる。 「こんにちは。何してるんですか?」 「先生は猫の餌を買いに来ました。」 「へー。あっ!そういえば森林公園の桜見ました?」 「桜?いえ…見てませんけど…」 「すっごく綺麗なんですよ!良かったら今から一緒に見に行きませんか?」 「や。ごめんなさい。先生まだ買い物が残ってて…」 「えー…そうなんですかー残念。あっ!じゃあ私はここで…さようならー」 「はい。さようならー」
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