~若王子Side~
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ポケットから携帯電話を取り出して電話をかける。 「-はい」 「こんにちは。若王子です」 君と見る桜はどんな風に僕の瞳に映るのだろう? 孤独に胸が押し潰されそうになったあの頃と今の僕は違う。 君に…君に出会えたから… 「…並木道の桜が満開を迎えるそうです。一緒にお花見しない?」 …手をつないで二人で桜の下を歩こう… 涙じゃなく笑顔で…
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