青鬼

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  おじさんは腕を組み、足を組み、帽子のつばを摘み、それから少し考えてこう言った。   「どうなんだろうな……」   おじさんはうつむきながら続ける。   「お嬢ちゃんは、妖怪が好きなのかい?」   私はおじさんの真似をして、腕を組み、足を組み、帽子を被ってもないのにつばを摘む振りをし、それから少し考える振りをしてこう言った。   「どうなんでしょうね……」    おじさんは私の顔を見ると、「ぷっ」とふきだしこう言った。  
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