念願のケータイ

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その頃店員さんと母は場所を移動していた。 そこはまるで倉庫の様な所だった。 部屋の中央にガラスケースに入れられたシルバーのケータイがあった。 「あら、こんな所にもケータイが置いてあるのねぇ。」 「はい、コチラは特別な携帯ですので普通の売場と離しているのです。」 店員さんはテキパキと話す。 「特別なケータイなのに0円なの?」 「はい。実はコチラの携帯は最新機能が付いていまして、携帯をお使いになる人がその機能を使いこなせるかの実験の為に現在0円で提供させて頂いております。」 「まあ、最新型で0円なんてお買い得ねぇ。実験用だけど普通に使えるのかしら?」 「はい、勿論です。普通のケータイの機能にプラスして最新機能をつけた携帯になっております。実験結果は毎週コチラ側に自動送信されますので一度契約すればショップに来て頂く必要はありません。」 「それなら安心だわ。そのケータイ…頂けるかしら?」 「はい、ご契約有り難う御座います。」
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