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疲れた
まだ一日もたって無いのに…
え?
お兄さんはどうしたかって?
どうせそこら辺で迷子になってるに決まってるでしょ
というか、ウチはやっと!
あの嫌な空気が充満したあの部屋から出る事が出来たの!!
戸部への書簡を持って、いざ出陣
あ!
ウチはお兄さんと違って方向音痴じゃないからね!
トコトコと歩いていると、お兄さんがえーと…おじさんと秀がどーなのって話してる
サボり?
堂々とサボりですか!
ウチはどれだけ苦労したと思ってんだ
あのクソヤロー!!
ウチは表情に感情をださないように
にこやかな笑顔でお兄さんに近づいた
「李侍郎、どうしたんですか?このようなところで(あぁ!?オイコラてめぇウチの事あないなトコに置いて行ったくせに自分はのんびりお茶かお茶なんか?)」
おじさん、景次郎には聞こえていないが、
絳攸にはしっかりと聞こえていた
崙の恨みつらみのこもった複声音が…
「李侍郎、この子は?」
不思議そうな顔で尋ねられる
不思議だ
だって、あの李侍郎がただの小さな少年、侍童に怯えているのだから
「李侍郎、お仕事頑張って下さいね?では(今日は帰ってくんな!一日ぐらい寝なくても平気やろ!?)」
「あ、あぁ分かった(今日は泊まりか…)」
さっきのことで少し気が晴れたので
崙はウキウキしながら戸部へと歩いた
実は鳳珠様の大ファンです!
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