序章~黄緑~

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とりあえず 歩いてみるか… じゃないと何にも分からないし が、 「お、お腹すいたぁ…!」 歩きっぱなしだ 流石に夕方頃まで何も食べないのは辛いものがある 「もーだめだぁ…此処何処だよ~」 ばたーんと地べたに座り込む お腹すいたし、何にもわかんないし、疲れた あーぁ なんか美味しいものぽーんと目の前に現れないかなぁ とか、アリエナイことまで考えてしまう 「そこのお前、そんな処に座り込んで何をやっているんだ」 「お兄さんこそ何してるんですか」 人体の神秘と言えそうなアリエナイ髪の色をした二十歳ぐらいのお兄さんに話し掛けられた 崙はただそれにけだるそうに答える 「もぅ暗いが家に帰らんのか?」 「帰る家なんて此処に在るわけないでしょう!こちらとお腹すいて死にそうなんですよ!!」 半ばヤケクソになりながら叫ぶように言う それを聞いてお兄さんは、見を見開いた 「お前…家が無いのか?」 「ありませんね」 「……家族もか?」 「そうですね」 スパッと言い切る 「なら…」 「何なんやねん!さっきから!こちらと大変なんやで!?お兄さん話する位なら金くれや!!」 生と死との境にいるんやぞ!! そこんとこわかっとるか!? と、崙が続けようとしたらお兄さんが 「ならウチに来るか?」 「は?」 「家族も帰る家も無いのなら良いだろう」 「お兄さん、一つ聞いて良いか?」 「あぁ」 「頭大丈夫か?」 結局お兄さんに負けてお兄さんの家に向かう最中です
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