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プルルルル…
着信音がなる。
三依かな…携帯なんかなければいい…
私の精神状態は衰弱しきっていた。
すべての音が三依と繋がっているようで…
いつ私自身がぐちゃぐちゃになるのかわからない恐怖。
押し潰されそうなくらい大きな不安感。
「もういやだぁぁぁッきゃあああああ」
バキッと真っ二つに折れた携帯。
これで三依からこない…
「はぁ…ふ…うッ…」
溢れだす涙。
…え?
…嘘…でしょ?
さっき折ったはずの携帯。綺麗に元の姿に戻っていてメールが一件。
『ムカツイタ。シネヨ』
ゾクッ。
来た。
パリン!
窓ガラスが割れて現れたのは…三依。
久しぶりに見る親友の姿。
でも物凄い形相でこちらを睨み付けている。
「ひぃっ…」
とたんに三依の顔は血だらけになっていった。
『イタィイタィタスケテタスケテ』
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