15人が本棚に入れています
本棚に追加
清司は私の事どう思ってるのかな…。
「はいはいお二人さんラブラブは分かったから本題に入らせてもらいまっせ。」
二人で顔を見合わせて笑ったらなんかほっとした。
「美幸ちゃん三依からメッセージ的なものはきたことある?」
「あります。メールと小さなメモが。」
「てことは三依は電波の中に入れるのか?」
「そういうことになるなぁ。そのメール見せてくれへん?」
バッグから携帯をとりだすと…
目を疑うような光景が広がった。
携帯には百件ものメールが来ていた。
うち何件かににムービーが添付してあって…
その中身はすべて三依を痛めつけたいじめメンバーが殺人ゲームの餌食になっていく様が録画されたものだった。
「すげぇな…」
「ほんまに…目に見えないくらいに速いな。ズタズタや。」
私は…こうなるの?
震えが身体中に走る。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
絶対に…絶対に…
こうなりたくない。
「い…いやッいやぁぁぁぁッ!!!!!!!」
おかしくなる私を清司は必死で抑える。
「いや…いや…」
強く握りしめた拳からにじみ出る血。
「ほら…ちゃんと血も出てるだろ?お前は生きてるんだよ。これからもずっと…生きてなくちゃいけないんだよ。」
「清司…。」
優しい清司…。落ち着きを取り戻した私は今日は帰って良いと言われた。
最初のコメントを投稿しよう!