始まり…ハジマリ

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家まで清司が送ってくれた。 とても大きな存在になっていく。 でも…清司が守ってくれるとはいえ相手は人間じゃない。 ただの幽霊でもない。 怒り、怨み、復讐に満ちた怨霊なんだ…。 寝ようとしてもよみがえってくるムービーの映像。 あんなにぐちゃぐちゃに… あんなにズタズタに… 人間か肉片かも分からないくらいに殺られた友達。 いや…加害者達。 私達は犯罪者。 三依が下した判決。 『死刑』 それは当然なのかもしれない。 だけど…怖いよ… 『私はもっと怖かった。』 ビクッ! 体が重くて動けない。金縛り…。 『毎日顔を殴られ…信じていた友達にも死んじゃえなんて言われるし…怖くて、悲しくて…アンタには分からないよね…ふふ…もう少しで私と一緒の世界を見れるよ。そしたら…友達に戻ってあげる』 ふっと軽くなる体。 ハァ… ハァ… 嫌だ…嫌だ… 清司ッ…早織ッ… 今すぐ…会いたいよ。
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