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悠生が初めて彼女に会ったのは、高校二年の春だった。
前から彼女の存在については噂で聞いていたが、意識をしだしたのは、このときからだった。
その出会いと言うのも、実に不可思議ですべてが予言されたかのようだったのを覚えている。
新しいクラスの委員長を無理矢理やらされた悠生が、初めて会議に行ったとき彼女はいた。
名前は美穂。噂通りとても美人で、悠生はその魅力に吸い込まれそうになった。
美穂は先に会議室にいて、悠生の到着を待っていたかのように手を振った。
初対面の悠生は驚いて、美穂の隣のパイプ椅子に顔を強ばらせながら腰かけた。
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