過去

3/18
前へ
/241ページ
次へ
「秋山悠生君でしょ?無理矢理委員長にならされたとか笑える」 そう言ってキャハハハと美穂は笑った。会議室には早く着いたのもあり、悠生と美穂二人だった。 「えっ……なんで知ってんの?」 「ふふっ見えるの。未来がね。私は……」 そう言って美穂は自己紹介を始めた。平井美穂。第一印象は人懐っこい印象を受けた。 噂通り未来が見える双子がいると聞いていて、学校内では有名だった。特に美穂に関しては、その人懐っこさから人気もあったようだ。 「平井さんはなんで委員長に?」 「楽しそうだからに決まってんじゃん。っていうか美穂って呼んで」 ドキッとしたのがバレたかもしれないというくらい、心臓が跳ねるのを感じた。そしてそれと同時に緊張が解けた。 この後会議中に美穂と話しすぎて、担当の先生に怒られたのは言うまでもない。 こうして悠生は美穂に出会った。
/241ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3494人が本棚に入れています
本棚に追加