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「そう軽々しく言ってると罰が当たるよ」 「私はその罰でさえもお見通しだから、ちょろいもんよ」 チッチッチと人差し指を立てて、左右に振る美穂。本当に彼女に罰が当たりそうで、少し怖かった。 「まぁ……そうだけど」 付き合って二年過ぎた俺と美穂は、周りが羨むカップルだった。というのは、美穂の美貌を手に入れた俺に向けられる嫉妬に近い。 俺もその美貌に惚れ込んで、告白すると運良くこうゆう結果になった。 彼女に言わせれば、俺が告白するのも目に見えていたらしい。そう言われると、恥ずかしい気持ちに陥る。 そうゆうわけで、俺が美穂にベタ惚れだった。振られたくない、嫌われたくない気持ちから何もかも彼女に優先し、後回しにして来た。 どうしても振られるのが怖かったのだ……。
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