きみが聞いてくれないのなら

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きみが会話をしてくれないなら 僕の口もきみの口もいらない きみの声を聞けないなら 僕の耳と、きみの声帯もいらない きみが見てくれないのなら 僕と謂う存在も、きみの瞳も きみの匂いがなくなるなら 僕の鼻も、きみの肌もいらない 必要ないよ だから奪う きみの五感で僕の痛みをわからせる 視覚も、聴覚も、嗅覚も、触覚も、味覚も全て全て全て 僕らには必要ないよね だって、もうきみは ここに存在しないのだから 僕の存在は全否定だ
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