用務員。

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意識してはいなかったが、相当に喉が渇いていたのだろう、ペットボトルの中のお茶は一気に半分ほど減った。 一息ついて、ふと窓の外に目をやる。 あの太陽もすっかり沈み、紺色に染めたような空色だった。 もう、帰宅時間だ。 胡座をかいていた両膝を叩き、重い腰を上げる。 思わず口から出た「よっこいせ」に少し落胆しながら…。  
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