黄昏色。

男子生徒。

まだ25歳、まだまだ「オヤジ」じゃないつもりなのに"髭がはえている"という、ただソレだけで「オヤジ」呼ばわりされているのだろうか。

心はまだまだ若いつもりでいるから微妙にショックを隠せない…。

しばらくボーッとしていたことに気づき、さっさと照明を消して帰ろうと、スイッチに手を伸ばした。

その時。

「ねぇ!!」

「!!?」

不意に背後から聞こえた(相当な音のデカさの)声に修平は思い切り吃驚して振り返った。