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「な…、何だよ…」
振り返り、驚き丸くなった修平の眼に写ったのは、修平と身長差の余りなさそうな、生徒だった。
修平の驚きっぷりと、思わず発した<何だよ>の一言にしばらくポカンとしていた。
「あ、いやぁ、忘れ物しちゃって。」
間を空け、生徒はニカッと愛想の良い笑みを浮かべて修平を見た。
えらく整った顔立ちをしていて、一瞬性別の判断に迷ったほどだった。
だが、ワックスでいじった髪とだらしなく履いたズボンが修平に生徒が"男子"だと認識させた。
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