帰り道。

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「送って、いこうか」 口にした後、修平はハッとした。 何となく、器から水が溢れるみたいに自然と言葉が出ていた。 振り向いた男子生徒は目を丸くしている、そのまま暫く固まって。 その男子生徒の様子に、修平は言葉を撤回しようと慌てて口を開きかけた。 すると固まっていた男子生徒は、今度は修平の胴に腕を回し、抱き付いてきたのだった。
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