黄昏色。

用務員。

この部屋では落ち着けない、とばかりに少ない荷物をさっさとまとめて、照明を消した。

ドアノブに手をかけた時に、ふと気が付いた、妙にドアがガタガタと揺れるぐらいに脆くなっている。

まさか。

先ほど、苛々の余りに乱暴にドアを開けたのがいけなかったのか。

それにしたって何て脆い…。

仕方なくそのまま放置決定。
鍵を閉めても意味の無い気がする、が一応用心のために。